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入れ歯はフルオーダーでつくられる

あなたは「入れ歯」がどのように作られているか、ご存じでしょうか。入れ歯は、ひとりひとりに合わせてフルオーダーで製作されています。

「義歯(入れ歯)」の役目を、ただ単に「物を食べるだけ」と思ってはいませんか? 義歯は食事カのためだけではなく、咲むことによって脳に刺激を与えて神経細胞を活性化させたり、歯列や岐み合わせなどの口の中のバランスを保ったり、歯がある時の容姿を保つなど、たくさんの重要な働きをしています。

その義歯がどのように作られているか、あなたはご存じでしょうか?今回は、自分の歯が1本も残っていないときに入れる「総義歯(総入れ歯)」を例にとって、一般的な総入れ歯ができ上がるまでを、簡単に紹介します。

義歯は、患者様ひとりひとりに合わせてフルオーダーで、歯科医をはじめ歯科技工士によって製作されています。以前、こんなことがありました。
義歯製作中に、残念ながら患者様がお亡くなりになりました。義歯の製作は当然中止になるだろうと思っていたのですが、ご家族から「母はとってもおしゃれな人でした。天国に行っても入れ歯を入れると思うので、最後まで作ってください」というご依頼をいただきました。

このお話を伺ったとき、私は胸があつくなり、歯科技工士という仕事に就いてよかったと思えた瞬間でした。これからの高齢化社会、お口の中の管理は、健やかで楽しい人生をおくるうえで重要なポイントとなります。義歯を入れていても入れていなくても、ぜひ定期的に歯医者に行って、ご自分のお口の中の状態を把握しておくこと
が大切です。入れ歯ができるまで
  1. 歯科医が患者様の口の中の型取りをします。型取りをしたものに歯科用の石膏を流し入れて、口の中を再現した義歯製作用の石膏模型を作ります。
  2. その石膏模型の上に、口の中の高さ(咬合高径) を記録するための咬合床を作ります。咬合床の赤い部分は、ワックスといわれる蝋のような物でできていて、熟で溶かしたり付け足したりができるので、歯科医が患者様の口の中に入れて適切な高さに調整し、咬合の高さを印記します。
  3. 患者様の咬合高径などさまざまな位置を模型上で再現するための装置で、咬合床に印記された咬合高径を確保することで、石膏模型での作業をしやすくします。
  4. 咬合器に付着した咬合床に熱でワックスを溶かしながら人工歯を並べています。
  5. 人工歯の並んだ咬合床を歯科医が患者様の口の中に入れて、試着してもらいます。これを特殊素材にかえて研磨して完成。

タグ:入れ歯
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